仕事に対して鬼になれ!
「働き方改革」を自分の都合の良い様に捉える昨今の労働者はいるものの、仕事に対する取り組み方、姿勢は決して変えてはいけないと思います。
電通の過労死事件以降、仕事への姿勢についても批判を世論は行い、一生懸命仕事を行う方へも揶揄する状況でもあり、仕事とプライベートを混合して自己都合で捉える人が多く散見されます。
仕事への取組み方、姿勢まで変える必要がありますか?
働き方改革、ワークライフバランス等は労働時間や公私をもっとしっかりけじめをつけようということで、政府も企業も改革にむけて実施しています。
しかし、仕事に対する取り組み方や姿勢までも変えるような風潮があり、仕事の結果まで中途半端だったり、大成しない人が世の中に溢れかえっています。
私の企業も労働時間の削減や休日を業界水準より20%多く取得できるように働き方改革を実施していますが、社員には仕事への取り組み方については昔から不変的な考え方を伝えています。
その一部を紹介したいと思います。
私が仕事をする上で、電通の「鬼十則」です。
この十訓を紹介します。
4代目社長吉田秀雄により1951年(昭和26年)につくられた、電通社員の行動規範です。
1.仕事は自ら創るべきで、与えられるべきでない。
2.仕事とは、先手先手と働き掛けていくことで、受け身でやるものではない。
3.大きな仕事と取り組め、小さな仕事はおのれを小さくする。
4.難しい仕事を狙え、そしてこれを成し遂げるところに進歩がある。
5.取り組んだら放すな、殺されても放すな、目的完遂までは……。
6.周囲を引きずり回せ、引きずるのと引きずられるのとでは、永い間に天地のひらきができる。
7.計画を持て、長期の計画を持っていれば、忍耐と工夫と、そして正しい努力と希望が生まれる。
8.自信を持て、自信がないから君の仕事には、迫力も粘りも、そして厚味すらがない。
9.頭は常に全回転、八方に気を配って、一分の隙もあってはならぬ、サービスとはそのようなものだ。
10.摩擦を怖れるな、摩擦は進歩の母、積極の肥料だ、でないと君は卑屈未練になる。
どれも素晴らしい訓示です。
特に、5番が私としては一番好きです。
言い換えれば、「結果が全てであり、プロセスなんか評価に値しない」
ビジネスマンとしては、当たり前です。プロ野球選手が、素振りを1,000回したとこ
ろで、誰からも評価されません。あくまで、試合で結果を出し、年間3割以上の打率を
残して初めて評価されるものです。
最近、プロ意識がないビジネスマンが周りに散見されます。
お客様が、任意売却の案件で、一刻も早く決済しなければならないのに、必要書類を
集められず、努力して集められないならいいですが、休日を取っていて集められず。
また、休日は、電話すら出ないで、オフモードになる・・・・
こんな事をしていたら、いつになっても、プロなんかになれやしないと思います。
会社の看板があるから、営業できるわけであって、本人としてはプロでもなんでも
ないと思います。自己紹介によく「不動産のプロ」と書けるわけです。
〝もっと死ぬ気で仕事に取り組んで欲しい″と思います。
また、私が仕事をする上で大事にしていることで、「神は細部に宿る」ということです。
結果を出す上でも、重要なことです。99%商談成立する可能性があるにも関わら
ず、油断して軽はずみな言動によって撤回されるということもありえます。
残りの1%でも油断せず、完遂するまでは全ての力を発揮することが重要です。
これを不動産取引に置き換えるならば、不動産業者の慣れや経験によって、大丈夫
だと油断して、重要な瑕疵を見逃したり、欠陥となる場所を見落としたりと、常日頃
から細部にこだわって取引を行わなければ、いつになっても不動産のプロにはなれません。
私は、年齢的に若いので、もちろんベテランの方と比べて慣れていないところもあるかと思います。
しかし、そのビハインドを埋めるために、不動産の調査項目を数十項目に分類し、それぞれチェックするという大変面倒な事ですが、一つ一つ丁寧に行っています。
時間も掛かりますし、こんなこと〝当たり前″の内容ということもありますが、当たり前のことを当たり前に行うことが本当のプロではないでしょうか。
また、不動産業者から見た当たり前でも、一般の方から見たら、当たり前ではない内容も数多くあります。(鬼十則9に該当します。)
私は、社会人一年目より、ファンドや機関投資家、投資家、一部上場起業の法務部といったいつでも訴訟リスクのある方たちとの間でも、重要事項説明書や契約書を作成し、今日に至りましたので、充分鍛えられたのではないかなと思います。
本日は、仕事への取り組み方について書かせて頂きました。
横浜を代表する企業を目指して今日も頑張ります。
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